どれだけ夢のような事業計画をたてても、実際に起業した当初はお金に関する不安は常につきまとうものです。そんな中、起業家としてはできるだけの初期コストを削減しつつ事業をスタートさせる必要があります。
そのための手段として、バーチャルオフィスの利用が注目されています。また、法人の免許登録税の減免や融資利率の優遇など、多くの自治体が提供している創業支援制度を活用することで、資金面の負担を軽減することができます。
この記事では、神奈川県川崎市の創業支援制度を受ける資格を得られるバーチャルオフィスを紹介していきます。
バーチャルオフィスとは?
バーチャルオフィスとは、その名の通り「仮想のオフィス」を指します。従来の物理的なオフィスを借りる場合、家賃のほか、敷金や礼金などの初期費用、さらには水道光熱費やオフィスの備品(デスクや椅子など)の購入・維持費と、さまざまなコストがかかってしまいます。
それに対し、バーチャルオフィスはこれらのコストを大幅に抑えつつ、法人登記の事業所在地として利用することができるため、多くの起業家やフリーランスに選ばれています。
創業支援等事業計画
創業支援等事業計画の目的と内容
創業支援等事業計画は、国が取り組む産業競争力の強化を目的とする「産業競争力強化法」に基づき制定された施策です。この施策の主要な目的は、国の認定を受けた事業計画を通じて、地域における創業活動の促進と新しい産業の創出をサポートすることにあります。
創業支援等事業計画の対象となるのは、現在事業を営んでいないものの、これからの創業を検討している個人や、創業後5年未満の新進の事業者です。このような初心者や新進の事業者に対して、必要な支援や情報提供を行い、ビジネスの成功に向けた手助けをするのが、創業支援等事業計画の主な役割となっています。
利用するための条件や提供されるメリット
創業支援等事業計画の活用を目指す場合、特定の条件を満たす必要があります。主な条件として、経営や財務、人材育成、販路開拓といったビジネスに必要な知識を学ぶことができるセミナーの受講が求められます。これらのセミナーは、各地の商工会議所やインキュベーション施設など、指定された団体が定期的に開催しており、これにより参加者は創業に必要な知識やノウハウを身につけることができます。
川崎市で提供されるメリット
登録免許税の減免 | 株式会社の登録免許税が15万円の場合は7.5万円に、合同会社の6万円は3万円に減額されます。 |
創業支援資金の申し込み要件緩和 | 個人として事業を開始する場合は1か月前(法人として事業を開始する場合は2か月前)から申し込み可となっている創業支援資金について、事業を営んでいない個人については、創業の6ヵ月前から申し込みすることができるようになります。 |
日本政策金融公庫 | 「新規開業資金」における貸付利率引き下げの対象となります。 |
補助金や助成金 | 小規模事業者持続化補助金における創業枠の補助上限の増額 |
バーチャルオフィスと創業支援の相性
起業家や新規事業者がビジネスをスタートさせる際には、さまざまなサポートや施策が必要です。中でも「創業支援等事業計画」は大きなサポートの一つとして位置付けられています。そのサポートを最大限に活用するためには、バーチャルオフィスの役割が非常に大きいと言えます。
まず、創業支援等事業計画の認定を受けるための条件として、指定されたセミナーの受講が挙げられます。通常、このセミナー受講には11,000円〜33,000円の費用がかかります。しかし、一部の「認定インキュベーション施設」を運営するバーチャルオフィスやセミナー日程が決まっているプログラム等では、このセミナー受講料が0円となる特典があります。
さらに、このようなバーチャルオフィスを利用すれば、法人登記が可能な住所を手に入れることができます。この結果、法人の免許登録税が減免されるメリットも得られます。
要するに、バーチャルオフィスを利用することで、創業支援のセミナー受講料の削減と法人登記のコスト削減という、二つの大きな経済的メリットを同時に享受することができるのです。このように、バーチャルオフィスと創業支援の相性は非常に良いと言えるでしょう。
川崎市の特定創業支援等事業が利用できるバーチャルオフィス
アントレサロン
月額料金 | 4,180円〜 |
初期費用 | 0円 |
拠点 | 14店舗 銀座4カ所・東京・赤坂・新宿・渋谷・ 池袋・秋葉原・横浜・桜木町・川崎・大宮 |
法人登記 | 4,180円/月〜 |
住所貸し | 4,180円/月 |
郵便転送 | あり |
電話代行 | あり |
貸し会議室 | あり |
銀行紹介 | GMOあおぞらネット銀行 |
アントレサロン料金プラン
バーチャルオフィスプラン | フリーデスクプラン | 個室プラン | |
---|---|---|---|
月額料金 | 4,180円 | 10,455円 | 55,000円 |
入会金 | 0円 | 0円 | 0円 |
デポジット | 円〜 | 円〜 | 円〜 |
登記 | |||
特商法表記 | |||
郵便受取 | 転送はオプション | 転送はオプション | 転送はオプション |
店舗受取 | |||
フリーデスク使用 | |||
オープンラウンジ利用 | |||
個室利用 |
川崎アントレサロン
住所 | 神奈川県川崎市川崎区駅前本町11番地2 川崎フロンティアビル4階 |
最寄駅 | JR線 川崎駅から徒歩2分 京急 京急川崎駅から徒歩1分 |
法人登記 | |
会議室 | |
郵便 | 来店受取可能 |
プラン | バーチャルオフィスプラン・フリーデスクプラン・個室プラン |
川崎アントレサロンは、川崎駅からわずか2分、京急川崎駅からは1分というアクセスが良い立地です。川崎フロンティアビルの4階で、ビル内には川崎市役所や川崎商工会議所、日本政策金融公庫といった重要な起業・経営支援機関が集まっています。
川崎アントレサロンは、国の認定を受けた川崎市の「創業支援等事業計画」に参加しているという事実です。このため、創業を目指す方や、創業から5年未満の方が様々な利点を享受できます。特に、株式会社や合同会社を設立する際の登録免許税が半額になるなどの大きなメリットを利用する機会が提供されています。